日刊ゲンダイ 2014年4月19日の記事ですが、弁護士、公認会計士、司法書士などに比較して、薬局が以前、薬剤師を置いていない問題で相当叩かれたこともあり、薬剤師は手堅い資格とは思っていたのですが、資格を取得したからどうかという問題以前に、資格が取得出来ない、いや、もともと取得出来る前提の学力さえないとなれば、もはや打つ手がない!
6年で1200万円かかる、というのも、すごい金額。その他に6年での生活費などを考えたら、とても恐ろしいことだ。
我が子が医者や弁護士になれるだけの学力があればいいが、それは無理。ならば、偏差値50~60台で有名大学に入学できて、社会で通用する国家資格を得られる薬学部に我が子を進学させたい。 その親心はわかるが、無理はしない方がいい。薬学部に入れても4割は薬剤師になれないからだ。 3月末に発表された第99回薬剤師国家試験は1万2019人が受験し、合格したのは7312人。合格率は60.84%(第90回は84%)だった。私立大学薬学部の年間授業料はおおよそ200万円。ほかに施設費等を加えると、6年生の薬学部を卒業するには1200万円超の学費が必要だ。それだけの学費をかけて、国家試験不合格では親はたまらない。 「むろん、既卒者は卒業後も国家試験にチャレンジできますが、その合格率はさらに低い。卒業後、予備校に通っても合格できない人も多い」(前出の薬剤師) 晴れて国家試験に合格できても、一流の製薬会社に入れるのはひと握り。多くは調剤薬局等に勤めることになり、その収入は正社員で600万円程度。パート時給は2000円台。やはり、志もなく、勉強もあまり出来ない子は人の命を預かる薬学部に入れてはいけないのだ。